ガイドブックと侮るなかれ
ポートランドへ行く機会があろうとなかろうと、ポートランドのことを知りたいのであれば『TRUE PORTLAND』は必要不可欠です。
ポートランドの全てが掲載されているといっても過言ではありません。
食べる/飲む/インスピレーションを得る/聞く/走る/つくる/掘り出す/考える/愛する/眠る
といった項目に分かれていて、好きなページから読み始めても全然楽しめるつくりとなっています。ガイドブックというより、自分がポートランドにいるかのように錯覚させてくれる本、といったほうが適切かもしれません。
ガイドブックらしさがないのが◎
案内するために用意された本がガイドブックだと定義づけるのであれば、『TRUE PORTLAND』は、ガイドブックでありながら、ガイドブックではないと言えます。
旅行者向けのいわゆるガイドブックなら、エリアごとに案内文が書かれているはずですから、その文章を参考に、そのエリアを楽しむのが使用目的とも言えるはずです。でも『TRUE PORTLAND』はそうやってお店を紹介することはありません。
エリアごとに区分されているのは、最後に記載されている地図だけ。だから「この店とこの店に行きたい」と思ったら、自分で地図を確認する必要があるし、なんでか大抵めちゃくちゃ遠かったりします笑。
でもガイドブックらしい機能が欠落しているからこそ、ポートランドを隅から隅まで堪能できるのです!
TRUE PORTLANDの使い方
このガイドブックの何がかっこいいかというと、それは冒頭の一文。
ポートランドに旅行する時こそ、ガイドブック通りの今までのパッケージツアーはやめてほしい。
ポートランドらしい自由気ままな感じを体感するためには、ガイドブックありきの旅はおすすめできないと”ガイドブックが”書いているのです。面白い。
だから私も『TRUE PORTLAND』を新婚旅行先へ連れて行ったものの、どうしても行きたい場所は除いて、このガイドブックを使わずに、出会うようにしてポートランドを歩きまわりました。案外ポートランドって小さいので、ガイドブックなしでも行ってみたかったところに行けたりするものです。
コラムにも注目
『TRUE PORTLAND』は項目ごとのお店紹介も魅力的ですが、項目の合間に組み込まれているコラムを読むのもおすすめです。ポートランド在住のアーティストや経営者などのコラム記事には、リアルなポートランド生活が垣間見えるので、読んでいるだけでとてもワクワクします。
(↓)最新版はまだ日本では発売されていない様子。ペーパーバックのTRUE PORTLAND!